[プロ野球]今年の交流戦もパリーグが強い!やっぱり一番の違いは長打力?いやいやそれよりも決定的な数値があってですね。

[プロ野球]今年の交流戦もパリーグが強い!やっぱり一番の違いは長打力?いやいやそれよりも決定的な数値があってですね。

0.はじめに

今年もパリーグが強いなぁって印象ですね。

私も日ハムファンなので、鼻高々ではあるのですが、ソフトバンクや西武も中々負けてくれないのでちょっと微妙な心境になるついこの頃です。

実際、最下位の楽天以外のパリーグ勢は交流戦上位を独占しているわけで、この強さの差は本物なんだろうなと思います。

でも、何でこんなに強いんだろうと思って今年のデータを眺めていたらちょっと面白いデータが見えて来ました。

1.よく言われている定説を並べてみる。

大きく分けるとこの3つなのかなと思います。

1.セパの1番わかりやすい違いであるDH制が原因。

(毎度お馴染みのスカパーのCMです。落合さんもこの説みたいですね)

2.ソフトバンク&日ハムを筆頭にパリーグの方が育成上手
(参考記事)巨人とパ・リーグ上位球団の間に存在する「育てる力」の差 専門家が指摘

3.パリーグの方がパワーピッチャーが多く、打者が鍛えられている
(参考記事)橋本清の球界ズバッと豪速球 やっぱりパが強い『セ・パ交流戦』

 

個人的には1番がしっくり来ますね。ただ、2番も中々。3番もそれなりに。って、それ全部じゃん(笑)

というわけで今回は今季のこれまでのデータを元に私なりに分析した結果をつらつらと書き連ねてみたいと思います。まぁお付き合いいただければなと。基本的に1に近いっちゃ近いんでしょうが、結局のところ、2と3も含んでる気がするんですよね。

2.まずはセリーグとパリーグの打撃成績を比較してみる。

※6月5日現在のデータになります。

 

セリーグの総獲得打点は1292点であり、パリーグは1339点です。

若干パリーグが優勢ですが、まだそれほどの差はありません。

 

他方、セリーグの総ホームラン数は268本、パリーグは295本です。

こちらは27本ほどパリーグが優勢です。なるほど、確かにこの差は強さに直結するかも知れないですね。

実際、セリーグの打者で10本以上ホームランを打っているのは5人しかいないのに対し、パリーグの打者はその倍で10人もいます。しかも、Aクラスの西武、日ハム、ソフトバンクで10人中9人を占めています。確かにホームランの数=チームの強さと言えなくもないかも知れません。ただ、パリーグの場合やはりDH制がありますから、一人分強打者が各チームに増えたと考えればセリーグとそう変わらない数値なのかなと思います。

 

…で、実はもっと決定的な数値があってですね。

 

3.データから見える決定的な差

セリーグの盗塁数177回、パリーグは262回なんですね。

(なお、去年の最終的なデータとしてもセリーグが404回パリーグが441回でしたから若干パリーグの方が多かったみたいです)

この差はかなり大きくて、得点圏(2塁)に行った回数が少なくともセリーグよりパリーグが85回も多いと言う計算になります。特に首位の西武は圧倒的69個の盗塁を決めています。(ちなみにセリーグのチームが大体30前後、パリーグの2位はロッテの52個、3位は日ハムが42個、最下位の楽天は29個です)

そこから4割を打てば42点違うということになりますから、47点という得点差がつくことの理由づけの一つになるかと思います。

また、この数値を見ると犠打(バント)の代わりにパッティングをしてる(大田泰示みたいに)のかな?と思いがちなのですが、実はそうでもなくて、バントの数も結構多かったりします。ただ、やっぱり2番よりかはキャッチャーなどの8番、9番バッターがすることが多い印象ですかね。実際、得点圏で1番2番で勝負というのはメジャーでは主流のスタイルです。しかも1番や2番は点を取った後に盗塁をしてクリーンナップでチャンスを広げることを目指します。盗塁にホームランにと、よりアグレッシブな野球をするのがパリーグ流と言えるでしょう。

…ま、首位西武の源田選手はホームランがないんで典型的な2番バッターに近いですけどね(笑)

4.セリーグの課題

逆にセリーグはいまだに1番で出塁して2番で送りバント、3番4番5番で得点を返すというやり方を続けている球団が多いように感じます。

しかし、このやり方ではクリーンナップに得点圏で繋ぐためには8番か1番が2塁まで進んでいなくてはいけません。初回はこの布陣でも良いのですが、それ以降はチャンスでクリーンナップを迎えることが難しくなって来ます。なぜなら8番は(ほぼ打てない)キャッチャーで9番は(ほぼ犠打専門の)ピッチャーというセオリーがあるからです。

盗塁の稼ぎ頭の1番バッターは、2アウト(キャッチャーとピッチャー分)で迎える場面が多く、例え安打を放っても2アウトでは盗塁はし辛いものです。そうでなくとも回頭でない限り1アウト2塁(ピッチャー分)の状態で回って来ることが多いわけですが、申告敬遠がルール化された今、2番バッターがバントや小技専門のバッターの場合、1塁が空いていれば埋められることも多いでしょう。すると必然的に盗塁の企画数も減っていきますし、非力な2番バッターでは点を取れないままチェンジを迎えることが多いでしょう。

このことを考えるとセリーグも2番に強打者を置くことが今後のトレンドになるかも知れませんね。それだけでなく選手の育成能力や采配力を高めるためにも、日ハムやロッテなどのようにMLBに人材を派遣したり外国人監督を招聘するなどしてMLB流のデータ野球をもっと取り入れることが今後ますます重要になってくると思います。

メジャーに行って戻って来た選手がコーチや監督になれれば良いのですが、セリーグはまだまだ少ないですからね。数年MLBでプレイできた選手で言うとヤクルトの高津コーチぐらいかなって。