[侍JAPAN/強化試合]大谷翔平を世界的スーパースターにした日に出てきた侍JAPAN「6つの課題」と「7つの収穫」をそれぞれ整理してみる他。

2017年3月10日

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はじめに 〜大谷翔平がMLBファンの間で一気に有名に〜

米国のMLB関連のサイトでは大々的に報道しているみたいで、実際、かなり長い間トップニュースの一つであったようです。

別冊カドカワ【総力特集】大谷翔平 (カドカワムック)

来季の移籍はほぼ確実のようで、日ハムファンとしては少々複雑ではありますが「まぁしゃあない」のかなと思います。ダルビッシュ有投手が出て行ったときも「寂しいなぁ、日ハムファン辞めるかなぁ」とか言ってましたがすぐ大谷翔平選手が入ってきて「やっぱ日ハムやな!」ってなりましたしねー。(松坂が抜けた後の)西武のようにはならんでしょう。多分。

むしろ心配なのは侍JAPANの方ですね。

まず、なぜ大谷がいないだけでなんて貧弱な打線に早変わりしてしまうのか。なぜ公式球に対応できないのか。なぜ優良な抑えが揃って今年絶不調だったのか。なぜ山田、中田、松田といった有力なバッターが動く球に対応できなかったのか。なぜ有力な日本人三塁手が不在なのか。なぜ監督もコーチも国際大会未(或いは指導者すら)経験者ばかりなのか。

ざっと大きくこんなもんでしょうか。細かく言ったらなんであの場面で中島にセーフティスクイズなんてさせたんだとか、秋山にバントさせたんだとか、色々突っ込みたい所はあるんですが、まぁそこは最後の「なぜ?」に集約させたつもりです。

逆に収穫もありましたね。

打者大谷は「切り札(ジョーカー)」とするべき。9番と1番、2番の役割を再考するべき。大谷3番中田翔4番筒香5番鈴木6番が理想的であることを理解するべき。伏兵(今回であれば中村晃、秋山翔吾、中島卓也)の有効性を知るべき。フォークボールの有効性と危険性を再認識するべき。外人には低めのボールは意外と打たれることを知るべき。大野は意外と打つし捕逸も本来少ないのである程度信用するべき。

こんな所でしょうか。

6つの課題をそれぞれ考察してみる

Q1.なぜ大谷翔平がいないだけで貧弱な打線に早変わりしてしまうのか?

絶対的なチャンスメーカーが大谷しかいないからです。具体的には1番打者が心もとない。3日目、前日は9番バッターで機能した秋山選手を何故か1番に指名しましたが、どう考えてもチャンスメイク(もっと言うとピッチャーを困らせること)をするタイプのバッターではないので彼が塁に出ても何も始まらないし、起きない。他方、大谷や中島卓選手などは打席上や塁上でとにかく相手が嫌がることをするよう教育されている、平たく言うと「流れ」の掴み方を熟知した選手たちであると言えると思います。本戦では大谷をフルに使えないことを考えると大谷に代わる絶対的なスピードスターが必要です。

Q2.なぜ公式球に対応できないのか?

→単純に滑るから、慣れていないからです。吉井投手コーチ曰く最低2ヶ月はキャッチボールなどで慣れていかないと厳しいとか。ですから、オフの間には何とかなるかと思われます。たぶん。

Q3.なぜ優良な抑えが揃って今年絶不調だったのか?

→幾つかあると思いますが、一つは研究されたからだと思います。実際、去年ブレイクした抑えが殆どでしたから、2年目のジンクスのようなものなのだったと思います。殆どのピッチャーは後半に修正してきましたしね。能力は高いと思います。プレミアの松井にしても増井にしても使い方が悪かったとしか言いようがありませんでしたしね。

Q4.なぜ山田、中田、松田といった有力なバッターが動く球に対応できなかったのか?

→足を大きくあげるバッターは動くボール(シンカーやツーシーム、カットボールなど)に弱いと言われています。一、二、三で振り切る為に芯を微調整する間が取りづらいと言われています。他方、筒香や大谷、坂本のフォームはメジャーでよく使われている(ほぼ)ノーステップ打法であり、球を引きつけて打つ為、単純に動く球を捉えるのに適した形なのかなと思われます。それは、広島のジョンソン、去年のディクソンなんかがやたら強かったことを考えればわかると思います。

Q5.なぜ有力な日本人三塁手が不在なのか?

→主にベテランや外国人のせいです。大型の三塁手は一塁手以上に若手が育ちづらい環境であると言えると思います。特に巨人の岡本が育っていればと思うと歯がゆいです。

Q6.なぜ監督もコーチも国際大会(或いは指導者すら)未経験者ばかりなのか?

→小久保監督以外なり手がいなかったというのと、小久保監督が若くかつ人望もないからです。基本、代表のコーチはコネなのでどうしても監督が若いとコーチも若くなってしまいがち。苦肉の策で権藤さんを呼んだけれども、逆にメジャーナイズされた国際試合で権藤さんの知識や経験が役立つかどうかも怪しいですね。次は監督やコーチの給料を上げるしかないのかなと。

7つの収穫をそれぞれ整理してみる

打者大谷は「切り札(ジョーカー)」とするべき。

→代打・大谷にしても、3番・大谷にしても使い所が大事だということですね。初戦のようにチャンスの場面で使う選手ではなく、4回戦のようにピンチの場面で使う選手であることは銘記しておくべきでしょう。

9番と1番、2番の役割を再考するべき。

→チャンスメーカーとクリーンナップの違いをよく理解しつつ、しっかりとどうやって点を取っていくか、ストーリーを構築するべきです。特に1番に誰を置くかは最も重要です。

大谷3番中田翔4番筒香5番鈴木6番が理想的であることを理解するべき。

→調子次第や大谷の起用法次第で6番か3番に坂本が入るにしても現時点で最高の並びであることは間違いないと思います。特に中田翔は大谷さえ塁に出ていれば打つので。

伏兵(今回であれば中村晃、秋山翔吾、中島卓也)の有効性を知るべき。

→今回も粘るいやらしい打者は本当に有効でしたね。9番バッターにこの3人のうち誰を入れるかというのは侍JAPANのカラーを決める上でも重要なのかなと思いました。意外性の中村、安定の秋山、職人の中島といった所でしょうか。

フォークボールの有効性と危険性を再認識するべき。

→フォークボールは捕逸しやすい球です。とりわけ所属チームも違うバッテリーであるならなおさらでしょうか。フォーク以外の決め球を持った投手を呼んだ方が良いのかなと思います。ただ、三振も奪える球であることも実証しましたから、ランナーがいない場面では有効ではあると思いますけどね。

外人には低めのボールは意外と打たれることを知るべき。

→前田さんや和田さんが言っていたとおり、メジャーはローボールヒッターが多いです。逆にアウトハイのボール球に弱いイメージです。AJとかがまさにそんな感じでした。恐らくメジャーの投手が執拗にゴロを打たせようとしてくるので、それに対応しているうちにそんな感じになってくるのかも知れませんね。

大野は意外と打つし捕逸も本来少ないのである程度信用するべき。

→大野は打つんですよ!対左かつランナーがいる時だけですけどね!打撃に関して言えば、チャンスの場面で対左用に代打で使っても良いレベル。

理想的な開幕(キューバ戦)オーダー

では最後に理想の打順、打線についても考えてみましょう。

  1. (中)西川遥輝
  2. (二)菊池涼介
  3. (指)坂本勇人
  4. (一)中田翔
  5. (左)筒香嘉智
  6. (右)鈴木誠也
  7. (三)松田宣浩
  8. (捕)大野奨太
  9. (遊)中島卓也

僕ならこんな感じ、もちろん投手は大谷翔平投手です。

1番には盗塁やバントが苦手な秋山選手よりは、足や小技も使える西川君を入れたいです。2番に菊池選手を入れていますが、調子次第で攻撃的な2番として山田選手も良いかと。3番は本当は大谷選手を入れたいですが、まぁ投手(しかも65球制限!)の時は仕方ないですね。4〜7番は不動でいいと思います。8番はキャッチャーなので置いておいて、9番は中島卓也選手が理想かなと。或いは大谷が入るときは坂本を7番ぐらいに繰り上げて打順に組み入れても良いでしょう。

投手のオーダーとしては4回までは大谷、5回からは藤浪、8回に宮西、9回に松井裕といったところが理想(というかロマン)でしょうか。

 

打順についての個人的な考察(長いです)

強化試合終了後、「こんだけ打つんなら打者に専念させて大谷を4番にすれば良いのでは?」という人がいます。でも、実は決してそうではないんですね。「今シーズンの大谷の得点圏打率は .287」と決して高くはなく、特に「満塁の時に至っては9の0」です。

4番はランナーを返すのが仕事なので、これでは良くないということが分かります。また、序盤は5番で使われていたのに、途中から3番になった理由も分かるでしょう。

ランナー無し、一塁、二塁、三塁といった場面では強いのですが、逆に一三塁、満塁といったゲッツー&イニングorゲーム終了の可能性が高い時に長打を狙いに行って空振りor凡退している感じですね。

実際、コンパクトにバットを振り抜けばそれだけで場外ホームランを狙えるようなバッターですから、チャンスメイクしに行った方が打率も長打率も伸びやすいタイプなのだということが分かります。つまり、典型的な3番タイプのバッターであるということです。実際、本人もよく「ヒットの延長がホームラン」と言っている通り、ライナー性のホームランが多いと思いますね。

 

一方、大谷翔平と似て非なるタイプなのが中田翔というバッターです。

打率(.250)より得点圏打率(.262)が高いというバッターであり、ランナーがいない時やランナー二塁といった長打を求められる場面の打率が2割ギリギリと低く、逆にランナー一塁や一二塁、一三類といったゲッツーを回避するために軽打が求められる場面、つまりフルスイングしないの時の方が打率は高いということが分かります。

無駄な大振りをしない時に打率が高いというのは大谷と共通なのですが、その際のアプローチが大谷がフルスイングなのに対して、中田翔が軽打であるということですね。つまり、現状、フォアザチームしかできないのが中田翔であり、フリーに打たせたら異常に強いのが大谷翔平ということになります。…ここまで正反対だとある意味、どちらも不器用なタイプと言えるかも知れません(苦笑)

だからこそ、中田翔というバッターは4番しかできないクラッチヒッタータイプであり、大谷は3番などの長打があるチャンスメーカータイプであると言えそうです。

(…あくまで現状では、ですが。)

 

他方、筒香はというと、ランナーがいない時やランナーが一塁の時の本塁打率が異常に高く、逆に得点圏にランナーがいる時の本塁打率は下がる(かつ打率は上がる)のでランナーが出るとコンパクトに打ちに行くチームバッティング・ケースバッティングができるタイプであることが分かります。

つまり、器用なタイプだということです。4番ももちろんできるけど、5番もできる、だから(この打線では)5番の方がいいということです。5番は塁上に誰もいない状態で迎える可能性も高く、逆に満塁や好機で迎えることも多い打順です。

したがって、5番に器用で長打も打てるバッター(=筒香)を置くのは決して間違ってはいないでしょう。繋ぎの4番が必要なら筒香でも良いのですが、ランナーを殆ど確実に塁上に立たせることができる打線において4番に筒香を置くのはむしろ勿体無いとさえ言えるかもしれません。

 

これらのことを纏めると、

現状ではクリーンナップは「大谷翔平(ないしは坂本、山田)、中田翔、筒香嘉智」この並びが最善であり、最高だと言えるでしょう。或いは、筒香を3番にして大谷を攻撃的2番にするのも良いと思いますね。

 

他、

1番は西川、秋山、山田といったあたりを推したいです。

日ハムファン的にはパンチ力もあって盗塁のスペシャリストである西川遥輝を推したいのですが、センターが本職ではない(左翼)のでそこが不安。秋山翔吾は打率こそ昨年ほどではないですが、守備は安定感がありますし、動く球も苦にせず、かつ塁上に出ても無難に走塁をこなしてくれます。山田哲人はセリーグの盗塁王ですし、打率が高いのも言わずもがな、…ただ、8月の離脱以降、プチスランプに陥っていると思うので、現状の状態なら代表に選ばれるべきでないかも。得点が高い選手が良いでしょう

2番は菊池か中島卓、あるいは大谷です。

菊池涼介に関しては何の問題も無いでしょう。小技も長打も打てますし、はっきり言って今の山田哲人なら敵ではありません。山田が菊池を追いやれるほどの復活を遂げられるかどうかがポイントになってくるでしょう。また、中島卓也は守備力・出塁率・貢献度から考えて絶対にスタメンに入れるべき選手ですが、坂本が出せなくなってしまいますので、現状は次点、といった所です。他、大谷翔平は攻撃的2番としてありかなと、ただ投球に影響もあってもいけないので盗塁はしてほしくないので3番の方が適任かと。基本的には器用で総合力が高めな選手が良いでしょう。

3番は最適は大谷、もしくは坂本、山田、ないしは筒香です。

大谷翔平が最高なのは前述した通りですが、WBC本番で出せるかどうかは微妙ですね。大谷が出れない時には坂本勇人山田哲人か、調子が良い方がここに入れば良いと思います。二人の調子次第では筒香嘉智もありですね。最も敬遠されやすい打順だと思いますし、出塁率が高い選手が良いでしょう。

4番は中田翔をメインとした一塁ができる選手、もしくは筒香でしょう。

具体的には、中田翔、内川聖一、中村晃、筒香嘉智といったあたり。この4人は怪我でもしない限りほぼ確定でしょうが、正一塁手は守備力的に中田翔以外ありえないので、必然的に中田翔が4番に入るということだと思います。後は筒香と中田、どちらが4番でどちらが5番かどうかというと話でしょうね。打点が多い選手が良いでしょう。

5番は筒香、もしくは大谷です。

打線の核になってくる打順であり、最も器用で最も打撃力のあるバッターが担うべきでしょう。役割としては、3番と4番を打ちやすくし、彼らがしくじった分を取り返し、或いはチャンスメークするのがお仕事です。丁度打順が中間となるので、長打が期待でき打率も高い選手が良いと思います。また、大谷にあまり走塁で負担をかけたくない時はこの打順が良いと思います。

6番、7番は鈴木か坂本、松田か中村、或いは山田か菊池あたりが良いでしょう。

6番、7番は第二のクリーンナップ兼チャンスメーカーと言える打順です。回頭やチャンス(特に満塁)に回ってくるので、気が強くフルスイングができる選手が良いでしょう。今回の試合を見る限り鈴木誠也が適任のように思いますが、プレミア12のように4〜6番は流動的であっても良いと思います。最もバットを振れている若手を6番に据えるのが良いでしょう。逆に7番は最も責任の無い打順なので若干調子が落ち気味な選手か、意外性のある選手、守備重視の選手を据えると良いと思います。基本的には松田になるかと。(ウルトラCをしない限りは)

8番はキャッチャーで良いです。

正捕手については大野奨太が適任でしょう。というか、初見の大谷や藤浪の球をまともに受けられる捕手が他にいるとは思えません。本格派&日ハム勢は大野、軟投派は嶋という感じにすれば良いと思います。また、(打撃先行型の)森・原口以外の捕手で打撃が最も良いのは田村(リードなどは若いので未知数か)なので、次回は小林の代わりに呼んでも良いと思います。

9番は中島卓、中村、秋山の誰かが良いです。

9番は第二の一番打者なので、出塁率が高く足が速い選手が良いです。最も適任なのは中島卓也なのですが、坂本とポジションが被るので使えないというのがネックです。この時点で打率のある中村晃、或いは秋山翔吾あたりが入ることになる可能性が高いと思います。

 

Baseball, Sport

Posted by NNdJ


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