[docomo]SONYの一人勝ちって構図が視えてくるスマホ業界。「弱いXperia A」が「強いGalaxy S4」に勝った理由。

2017年3月11日

7月の携帯契約はドコモが2カ月ぶり純増、首位ソフトバンク


(個人的には、この機種がイチオシだったんですけどねぇ…)

docomoのツートップ戦略に異論は無い。
方向性としては、しごく正しいと思う。

異論は無いのだけれど、やり方がまずかった。

第一に、育ってきた国内のスマホブランドを冷遇しすぎたこと。
イチオシモデルと3万も違ければ、誰も買いませんよね。
大半を占めるライトユーザは、ちょっとした機能の差には眼を瞑るものです。

第二に、ただでさえ評判の悪い韓国メーカ産のスマホをイチオシの片割れにしたこと。
いや、別に性能云々ではないのだと思います。
ただただ、嫌韓で騒がれているこの時期に、
韓国メーカ産をイチオシにする経営陣の空気の読めなさ感。
「やっちまったなぁ」というのが、大半の識者の感想じゃないでしょうか。
…まぁ叩かれるので誰も面と向かって指摘しないでしょうけどね。
(迂遠に、というかね)
いや、一人ぐらいしたって良いんじゃないかな?なんて。

第三に、LTEのプランが明らかに高いこと。
最も端末代が安いXperia A or Galaxy S4、かつ、ライトLTEのプランでさえ6240円です。
AQUOS PHONE ZETAの場合だと、7360円かな。
これについては他のキャリアにも言えることだと思いますが、
正直、携帯電話代に払える額ってそこまで多くありません。
個人的には6千円程度が限度です。
(ベストは三〜四千円ってところでしょうが)
となると、機種変更については「Xperia A」か「Galaxy S4」(要はツートップ)しか、初めから選択肢が用意されていないわけですね。MNPだと、「AQUOS PHONE ZETA」の方がツートップよりも売れ行きが良いという点からも、それは解るでしょう。(参考:Xperiaの半分しか売れなかったGALAXY――ツートップの差はなぜ開いたのか?

概観として。

以上の三点から、およそdocomoの戦略の半分は失敗したのかなと考えています。
価格設定とイメージ戦略に失敗したというところですかね。

逆に成功したのは、リソースの集約とブランディング、
ガラパゴス状態からの脱却、といったところでしょうか。
…要は、これまでのようにキャリア依存ではいられなくなったわけですね。
よくも悪くも。

閑話休題。

「価格設定」に関しては、最初の数ヶ月だけでも値引きの期間を設ければ良かった。
一般にライトユーザは、短期的なメリットを取るより、
長期的なリスクを避ける傾向があります。
必要最低限な出費で最低限の機能を享受できれば良いと考えているからです。
(そこまで興味が無い、もしくは怖いとさえ考えているので)
要は「利益(メリット)<支出(リスク)」という考え方なので、
一時的な高額キャッシュシュだけでは弱い訳です。
むしろ、小さくても良いからある程度長期間の安さが欲しかった。
特に、MNPだけでなく、機種変更の際にも優遇策を儲けるべきでした。
ちょっとの割引(ローリスク)だけで、後々の利益(ハイリターン)を得られたのに、
みすみすその機会を棒に振るというのが僕としては意味がわからないです。
何せ、ハイリターンどころか、ローリターンすら逃す事になるのですからね。

また、「イメージ戦略」に関しては、
「docomoは日本企業の味方です!」という演出が欲しかった。
SONY Ericsson の Xperia を優遇するのはまだ解りますけれども、
せめて SHARP や FUJITSU を優遇すれば良かった。
サムスンをイチオシしてしまったら、
「iPhoneを取り入れないのは国内メーカを守る為です!」
という言い訳がなりたたなくなってしまうでしょう。
その辺、よく考えなくてもわかるでしょうにねぇ。

阿呆なのかな。…いや、むしろ、厚顔なのか。

その中にあって、当初「Galaxy S4」の当て馬と考えられた「Xperia A」が大健闘したことは、誉め称えるべき事実でしょう。日本人も馬鹿ばかりじゃあ無いとっていうことですかね。
こうして「お前らの思うようにはならないぞ!」と手ずから発信して行く事が大事です。
経済戦争とか、言いますが、こうして日本企業を応援していかないと、
巡り巡って自らの首を絞めてしまうという結果にもなりかねませんしね。

企業活動も慈善事業ではありませんから、出資や賄賂があればそちらに流れてしまうものです。
しかし、その短期的な利益の為だけに、将来自分や後輩の首を絞める事になります。
これは、ある種、ドラッグのようなものだと言えるでしょう。
ドラッグに嵌り、抜け出せないのがdocomoという企業だと言えます。
…そういった薬物依存を助けてあげられるのは、国ではなく、我々ユーザであることを今一度認識しなければなりません。東電やdocomoのような公共性のある企業に関して、没落に任せるままにすると、結局しわ寄せが来るのは、我々ユーザや国民の血税なのですからね。

結論として、「Xperia A」が「Galaxy S4」に勝ったのは「嫌韓だから。」
これ以外には無いんじゃないかなと思います。
(…まぁ個人的には、防水じゃない所と、デカい所、そして何より、センスの欠片も感じないデザインが嫌いですね…。デザインについてはSHARPもどっこいですが…。)
事実、同じく外国製の「iPhone」は言わずもがな、「HTC」シリーズも売れてますしね。
(参考:1ヵ月で約500万台の「HTC One」、だがHTCはさらに苦境!?

…でもまぁ、正直、スマホ業界に関してはこれ以上の成長は無いのかなと考えています。
むしろ電話を電話として使いたい層がある程度増えてきている(というより、はっきりしてきている)わけで、「iPad mini」や「Nexus 7」のようなタイプのファブレットや、今後発売されると言われているウェアブルタイプ(時計や眼鏡型のデバイス)が主流と鳴ってくるでしょう。
そして、暫くはウィルコムのような電話やメールに特化したタイプとの兼用になるのかな。

前者に関しては、もう大分普及してきてますしね。
…尤も、僕としては、5インチ以上はもはやファブレットという認識ですが。
ウェアブルタイプに電話機能がつけば、
携帯型のデバイスは絶滅するんじゃないかなという向きもありますが、さて。

あとはまぁ、音声認識と携帯ゲーム機能ですね。
AirPLayがもう少し浸透してくれば、
ウェアブルタイプのゲームプレーヤーが流行ってくるんじゃないかなぁと考えています。
あとはまぁ、それに付随して音声認識機能がもう少し正確になれば、入力周りが安定するのかなぁと。


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