[iPhone/iOS]今のdocomoにiPhoneが必要じゃない3つの理由

2017年3月11日

ドコモ、iPhone販売拒む3重の壁…「今年確実」「絶対ない」業界内で割れる見方

とりあえず、この記事を読んでいて思った事が、ひとつ。

「…どんだけトレンドを掴めていない方なんだろう…(失礼)」

…まぁ、はっきり言うと、iPhoneの時代は、ひとまず終焉を迎えたと言って良いです。
売り上げ云々ではないのです。
単純に、「飽きられた」だけのことですから。

iPhone 3G(iPod Touchに電話が!ゲームもできる!)

iPhone 3GS(爆速化!使える一品に!)

iPhone 4(Retina Display!もはや芸術に!)

までの「変化」が最も顕著だったのではないでしょうか。
本当に「イノベーション」の連続だったと思います。

革新神話、とでも言うのでしょうか。
ジョブズという、カリスマ経営者(悪く言えば自己中な人)がいたからこそ、無茶苦茶な製品ができてきました。
「え?ほんとにそんなことしていいの?」
と、一業界人として感じていたぐらいです。
(そうしているうちに、ファンになったんですよね。
 Appleのファン、ではないです。
 むしろ、ジョブズのファンに、でしょうか)

そして、「iPhone 4S」で、「Siri」や、「AirPlay」が導入された時に、「完成品」になったんだな、と感じました。それほど迄に、「iPhone4S」は完成されたプロダクトでした。まぁ、ジョブズの遺作と言われているだけはあるなぁ、と。正直、「そこから先は今あるものに添加物を加えて行くしかないだろうなぁ」と感じたぐらいに完成されていたからです。

そして予測通り、そこから先の添加物の殆どは、恐らく無駄な贅肉になりました。それは、株価の変化を見れば解るんじゃないでしょうか。
(参考記事;「ピークから35%下落したアップル株価」の背景
まぁ、「地図アプリ」に関しては皆が知る所です。
例えば、不必要なプリインストールアプリがかなり増えました。
下手すると、倍近いんじゃないかな?(iPhoneの場合、消去できるだけマシですけどね

しかし、一番の問題は、「ほぼ完成」してしまったことです。
ユーザとしては、当然「完成品」が欲しいわけですが、実際に「完成品」を作ってしまえば、それ以上の成長は見込めません。

これは、人の成長に照らしてみれば解り易いでしょう。
学生時代は知識をめいいっぱい吸収することを望まれ、誰からもちやほやされますが、社会人になり、ある程度の結果を残した後は、それ以上期待される事はありません。むしろ、「期待する側」の人間になる事を求められるのではないでしょうか。

Appleは、既にそのような状態になっていると言えます。即ち、これまでずっと成長してこられたのは、MicrosoftやSONYと言った、ライバルや先輩が犇めいていたからであったと言えるでしょう。まして、ジョブズというカリスマ経営者がいなくなった今、利益優先になってしまうのも致し方ありません。

(コラム)
コンシューマ(大衆)は商品(アイテム)を買いますが、ファン(支持者)は製品(プロダクト)を買うのです。物を買うのか、ブランドを買うのか、と言い換えても良いでしょう。
3GSまでは、恐らく前者でした。けれど、4からは後者になっていたと思います。特にiPodで醸成された、良質なファンが、3GSの評判を聴いて、不安を払拭され、次々と購入して行った。これが日本市場においての真実でしょう。
ファンがファン足りえるのは、ファンが欲する要求を満たしてくれているからです。常にその要求を満たせる企業などこの世に存在しませんが、ジョブズはその機を掴むのが特別上手でした。要は、マーケティングの天才だったわけです。ちょっとやそっとの失敗は、積み重ねた経験と類稀な才能でカバーできました。
…けれど、彼はもういません。そして、マーケティングは個人の勘に頼る部分が多いスキルであり、Apple(というより、ジョブズを含めた数多の創業者たち)は、常にマーケティングの後継者育成に失敗してきました。つまり、自分の特技や仕事を他人に譲る行為をしたいと思わない(そもそも考えつかない)人だからこそ、「カリスマ経営者(=自己中)」となるわけですね。

さて、では、なぜiPhoneはdocomoに必要ないのでしょうか。

一つ目の理由。それは、ようやく”売れる”国産のスマートフォンが産まれたからです。
SONYのXperia Zに至っては、発売から40日で、460万台売れたと予測されています
(※ちなみに、iPhoneは2012年の国内で約900万台と言われています。しかも2キャリアで、です。40日で460万台売るということがどれだけのヒットかが解ります)

そして、夏にもその後継機が(auからもですが)発売される予定です。
(過去記事:[SONY/Xperia UL] auから発売予定のXperia Gaga(SOL22)の最新情報がリークされた模様

二つ目の理由。それは、スマートフォンに拘る必要はどこにもないからです。
確かに日の丸家電を見捨てないことは、国益にとって大事です。
何せ、docomoはほぼ国営のようなものですからね。
(参考記事:NTTを100%民営化して「普通の会社」にしよう

けれども実際のところ、docomoの本当の敵はWillcomだと考えます。
もはや、docomoに残っているユーザの殆どはスマホに興味が無い(若しくは変化が怖い)人が4〜5割、Appleが嫌いな(若しくは興味が無い)人が一〜二割、そしてその他の三割ぐらいは、docomoのAndroidそのものに興味がある人、というところです。(まぁ殆ど僕の主観ですが、皆さんも大体そういう認識ではないでしょうか)
要は「半分ぐらいの人が携帯電話を電話として使いたい層」というわけです。(Willcomにうってつけな)
まぁ少なくとも、僕らのように「携帯電話をPC+電話として使いたい層」ではないはずです。
(参考記事:未だにガラケー使ってる奴はなんでスマホに変えないの?

であれば、態々彼らが使いたくもないスマートフォンを量産する事に何の意味があるのでしょうか。
僕としては、むしろ、ガラケーっぽいスマートフォンを作る事を推奨します。
(例えば”こんなの“があります)
何も彼らが嫌っているのは”スマートフォンだから”ではないでしょう。
ましてや料金が価上がったからでもないはずです。
(何故なら、普通に使えばスマートフォンの方が安く済むからです)
むしろ、これまで愛用していたガラケーが”iPhoneやGalaxyのようなスマートフォン”に浸食されてしまったからではないでしょうか。…つまり、アレルギーができてしまっているということですね。
或は使いこなせる自信が無い、使いこなす必要性を感じていないか。まぁ、殆どの場合、これらのうちのどれかでしょう。しかし、一度購入し、使いこなせれば、彼らにもその良さが解るときが来ます。家電アレルギーとはそういうものだからです。

いずれにせよ、右に倣えで、Appleやサムスンと同じことばかりをすれば良いというわけでもないでしょう。むしろ、3つに1つ(docomo, au, softbank)ぐらいは、他と違うアプローチを試してみても良いのではないでしょうか。
(過去記事:[NECカシオ]MEDIAS W(二画面スマートフォン)がもたらした国産スマートフォンの行くべき道とは。

三つ目の理由。それは、スマートフォンOSが乱立する時代が来たからです。
今でさえ、iOS、Android、Windows RT、Tizen、Firefox OSなど、とてもじゃないけど把握しきれない数のOSがシェアを奪い合っています。

OSがシェアを奪い合った時、最終的に残るのはどんなOSでしょうか?

品質や性能の良いOSでしょうか?
いいえ、搭載された数の多いOSです。

AppleはiOSを独占していますから、iPhoneやiPadの売り上げ以上に搭載された数が増える事はありません。また、ライセンス料を支払わなければいけないWindows RTもそれに続く事でしょう。
したがって、長期的に見れば、どのOSが勝つかどうかはともかく、どことどこがが負けるかは、解りきっています。まぁいつの時代もオープンソースは、正義だということですね。
(だからと言って、満足度が高いかと言えばそうではないでしょうが)

したがって、寡占状態が終わった今となっては、iPhoneに拘る理由はどこにもないことが解るでしょう。

(まとめ)
まぁ、あくまで必要以上に拘る必要がないというだけで、docomoにとって短期的にはプラスになることは間違いがないです。けれども、そうすることで、現在の二社のように、面白みが無い端末が乱立することになりかねないということだけは理解した方が良いでしょう。
今でこそ、docomoによるフルバックアップでハイスペック端末のプロダクトができていますが、この支援が無くなってしまえば本当にiPhoneとGalaxyの猿真似しかできないプロダクトとも言えない残骸が積み上がる事でしょう。(他の二社のロースペックモデルな国産モデルを見ればそれは解ります)そのようなことは、我々カスタマにとっても本意ではない筈です。

トレンドとは、スポンサがいなければ産まれてくるものも産まれてこないからです。…まぁ逆に、淘汰や競争がすすむという、考えの方もおられるでしょうけどね。
(参考記事:1000億円という途方もないスーパーコン補助金

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