[NECカシオ]MEDIAS W(二画面スマートフォン)がもたらした国産スマートフォンの行くべき道とは。

2017年3月11日

話題騒然!?噂の2画面スマホ「MEDIAS W N-05E」を購入したので早速開封してみた【レビュー】
・NECカシオ、個性派の2画面スマホ「MEDIAS W N-05E」が人気ランキング7位! コンセプト通りマニアを惹きつけて高評価

MEDIAS Wについては、以前取り上げました。

僕も店頭で10分程弄くり倒しましたが、
“とにかく美しいスマホ”だと感じました。

とはいえ、
Xperia Zのように、ディスプレイやデザインが息を飲むほど綺麗だとか、iPhone4Sのようにシンプルで機能的なわけでもありません。

しかし、そのあり方が、ただただ美しいのです。
“ユニーク”というものを突き詰めるとこうなる、というもののお手本のような気がしますね。

デュアルディスプレイでなければできないことがあります。
例えば二画面でのブラウジング。
或は、画面を二つにわけてのキーボード操作とブラウジング。
将又、片方で動画を鑑賞しながらのブラウジング。

それは、それぞれとても些細なことかも知れません。
けれども、そうしたとても些細なことを付け加えて行くのがプロダクトの本質であり、そんな些細なものが、いつの間にか我々の必需品となっていくのです。

よくたとえ話として出てくるのがコップ水の例えです。

コップにはごくごく僅かな水が途切れなく落ちていますが、ある時、必ず決壊する時が来ます。
これがヒットです。これは確実に発生する事象です。
また、時たま大きな水がこぼれ落ち、いつもより盛大に決壊する時があるかも知れません。
これが大ヒットです。これは確実に発生するとは限りません。

商品開発においては、常に”コップ”、つまり”市場”に、”水”、つまり”商品”を注ぎ続けることが肝要です。
しかし、コップを決壊させるのが自分たちであるとは限りません。
そうであるなら、異質のものをコップに放り込む事も、時には必要かも知れません。
はたして、コップの中の水が美味しくなるかどうかは解りません。
けれども、確実に決壊させるのがまず第一の目的であるのなら、こうした試みも決して無駄ではないでしょう。
いかに美味しい水を作ろうとも、誰も飲んでくれないのならその水に意味は無いからです。
まずはコップを決壊させて、コップの中の水に注目して貰わなければ水を味わってもらうことさえできませんからね。

…まぁ、たとえ話ばかりしていてもしょうがないですから本題に戻しますが、MEDIAS Wはハードなゲームユーザには向きません。これは、Xperia ZやEluga X、或はサムスンのGalaxy等といった4コア以上のスマートフォンには太刀打ちできないのは明らかだからです。

とは言え、スマートフォンをそのような形で利用しているユーザというのは殆どいません
多分、二〜三割もいないんじゃないでしょうか。
例えば、僕はスマートフォンでゲームは殆どしていません。
ブラウザゲームは多少しますが、どちらかというとPCやタブレットなどでじっくりしたいタイプです。
(最近、友人などは、「ガールフレンド(仮)」というゲームに嵌っているみたいですね。あと、「パズドラ」とか、「シンデレラガールズ」などは大変な人気があるらしいです)
となると、ごくごく普通のユーザが求めているのは快適なブラウジングだけなのです。多分、5〜6割のスマートフォンユーザがそうでしょう。

そうであるなら、この機種のネックとなるデュアルコアは全く問題ないということになります。
むしろ、4コアなんて滅多に使わないわけですからね。
(てか、そうであるなら8コアのGalaxyとか、本当に誰得なのか…)

…まぁ、この辺は前回の記事でも取り上げた気がします。
なので深く追求はしません。

しかし、重要なのは、各社、これまでのようにiPhoneやGalaxyの模倣をやっていても仕方が無いという事です。
元々、デュアルコアで話題になったのはGalaxyS2でした。この時、開発者の端くれとして、かなりの屈辱感を味わった記憶があります。
勿論、国内メーカも続々とデュアルコア、そして、クアッドコアに参入してきた訳ですが、それはずっとずっと後のことでした。

まぁ、クアッドコアが爆速であることは間違いないです。
とは言え、そこまで必要でもないというのもまた確かなのです。

個人的には、必要な機能を自作PCのように取捨選択できる形になるのが望ましいのですが、キャリアに縛られた今を考えればまだまだ遠い事でしょう(かなり、遺憾ですが)。
そうであるなら、まずは必要な機能とそうでない機能を選ぶだけではなくて、”これは面白い!”という機能やデザイン、コンセプトに着目して買うこと、また、作って行く事が重要となってきます。

つまり、これまでは”何でもできる玩具”をそのスペックとデザインだけで単に好みのものを選んでいたわけですが、これからはそうではなくて、むしろコンセプト、つまりシリーズで買って行く段階に入ったということです。

例えば、自動車などの成熟した市場を思い浮かべてください。
機能や性能だけではなくて、
“このシリーズ(例えばプリウスやスカイライン等)が好きだから買う”って言う人が、かなりの数でいるでしょう。

(僕は、スカイラインが大好きです。愛していると言って良いです)

これまではiPhoneや、せいぜいXperiaに限り、
ファンが居ました。
他は本当にマイナーだったと思います。
でもこれからは、シリーズをシリーズとして、
ユニークさを武器にしなければ生き残れません。
(まぁ最初の頃は各メーカ頑張っていたのですが…MEDIASの初期モデルとか、出た当初は感動したっけな…電池の保ちやレスポンスがアレで泣けたけれども…)

サムスンのオクタコアにせよ、
実用的というよりはイメージ戦略の一環でしょう。
シングルコア→デュアルコア→クアッドコアで、
爆速を感じてきた多くのユーザには、
その成功体験が、確実に活きてきます。

これと同じように、Xperia Zのユーザは音質や映像美、デザインの成功体験をしました。
次に買うときは、恐らくXperiaの最新機種と、
他のメーカの最新機種の音質や映像美、デザインを比べる事になるでしょう。
MEDIAS Wのユーザも同じです。
恐らく、画面サイズやユーザビリティで他の機種とMEDIAS Wの最新機種を比べる事になる事でしょう。
これは、シリーズの特徴として、「二画面」というユニークが根付いたということですね。

今後、他のメーカもNECカシオの模倣を始めるでしょう。その時、”単に二画面を真似る”のか、”新たなユニークを模索する”のか。
それで、今後のスマートフォン業界で生き残れるか否かが占われて行くのでしょうね。…勿論、相も変わらず、Appleやサムスンの模倣で終わるメーカが生き残る可能性も否定できないですが。
(どこのメーカを言っているかは、察してください)

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