[Windows] Surface RT は使い物になるか?

ついに日本で発売される「Surface RT」の可能性

スペックとしては以下のリンク先を見てくれれば良いと思う。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20130304/1047856/?SS=expand-digital&FD=-102139740

Microsoft Officeが初期装備されているとのこと。
それらを目当てにするなら”買い”なんだとか。
…でも、はっきり言わせてもらうが、Officeなんて今時使うのかい?
あんな無駄に多機能で使いづらいツールを?
iWork(Macの格安Officeアプリ)や、
OpenOffice(Oracleの無料Officeアプリ)の方が、
数十倍使い易いと思うのは、果たして僕だけだろうか。

…そもそも論になるのだが、
なぜWindowsが家庭用のパソコンとして台頭してきたかが、
MSは解っていない気がする。
そしてなぜ、iPadが業務用で使われ始めているかも、
MSは解っていない気がする。

Surface RT は、
要はタブレット端末とパソコンのいいとこ取りのような端末だ。
これはつまり、
対象とするユーザが広範にわたるということに他ならない。
ライトユーザでも、
ヘビーユーザでも、
満足することができる端末。

しかし、何故、これでは駄目なのだろうか。
元々Windowの用途とは、計算機と文書作成(ワープロ)だった。
そこにIE6等が付属することで、
エンタテインメント性を備えるようになった。
往年のワープロユーザだった自分からすると、
PCに切り替える意味とは、
「インターネット」と「ゲーム」をするために他ならなかった。
(1999年当時の話)

そして、今でも大部分の人がそのはずだ。
音楽や動画等の「エンタテインメントとしての役割」や、
買い物や辞書等の「ユーティリティとしての役割」。
殆どの人はこちらに意味を見いだす。
そうしたニーズに特化する、という点で、確かにタブレットという選択は正しい。

…その一方で、
社会人としてのコンピュータの使用というのも忘れてはいけない。
要は、「計算機や文書作成等に使うための役割」だ。
…元々Windowsというものは、事務職のためのツールだった。
彼らはExcelを専門的に使いこなした。
そして、Wordで文書の作成も行った。
その途上でInternet Explorerが現れ、
ユーティリティとしても、用いるようになった。
初まりはここである。
つまるところ、事務職の為のツール。
この根本的な部分を忘れてはいけなかった。

…今現在、Windows8の評価は二分している。
「今まで通りの使い方ができない」
「さっぱり使えない」
「仕事で使い物にならない」
往年の事務職の皆さん(平均、40〜50代のおじさんおばさん)が、
口を揃えて自分に相談にくる。
「助けてくれ!」
これが、彼らの切実なところだろう。

一方で、
「これまでにないユーザビリティが実現している」
「Macに勝るとも劣らないOSである」
「エンタテインメントツールとして完成している」
といった意見を良く耳にする。

確かに日頃からAndroid等に触っている自分からすると、
非常に使い易い仕上がりになったように思える。
…まぁでも、それはそういった「馴れている」という土台があったゆえの話だ。
アップグレードが安いから〜なんて飛びついた一般ユーザの大半は、
面食らったことだろう。というか、何していいかが解らない。

…MS的には「説明書を読んでください。」と言いたいのだろうが、
(ご親切にもWindows8の使い方なるものが必ず電気屋さんには置いてある)
そんなことしなくても使えていたのに、使えなくしやがったのだ。
誠に遺憾ながら、その怒りの声は大変に大きい。

…要は、単純な計算機としての使い方ができる時代は終わってしまったんだろう。
「そこは、クラウドなんかで丸投げすれば良いんじゃない?」
っていう発想らしい。
データさえ打ち込めば、サーバの中のプログラムが何とかしてくれますよ?
と言いたいらしい。

…いやいやいや。
Windowsのウリっていうのは、
「ユーザの思うがままに作業ができること」ではなかったか。
気持ちよく、かつ思うがままに、作業ができることと、
楽しく、かつ楽に、作業ができること、
というのは、似ているようで、全然違う。
少なくとも、
アップデートして2〜3ヶ月は仕事にならなかった(慣れるのに時間がかかった)、
という人が続出した時点で、その試みは失敗だったのだ。
(全然楽じゃない)
MSはベテランWindowsユーザから、ユーザビリティを奪った。
自分はそう考えている。
要は、PC上級者をド素人に逆戻りさせてしまった。

ヘビーユーザがライトユーザと同じ位置まで、
引きづり降ろされてしまった形なわけだ。
今回のこのWindows RT OSというのはそれを象徴しているでしょう。
「作業用ではない。しかし、作業にも使うことができる」。
…だれとくなん?それ?ということだ。
昔の発想とは、全く真逆です。
「作業用だが、エンタテインメントにも使える。」
それが、WindowsXPの頃の用途だったように思う。
(そっから、ゲーム等の分野に突っ走っていってしまったが)

そこをいくと、今のMac というのは正にこの用途に適っている。
「作業用だが、エンタテインメントにも使える。」のだ。
仕事ではMac。家ではAndroidやWindows。
…そんな世界が来ざるをえないのかも知れない。
でも、だとすればそんなMicrosoftに価値はあるのだろうか?
…正直、企業としての賞味期限が切れたのではないか?

「電子計算機」=コンピュータ。
今一度、この原点に立ち返るべきだと、僕は思う。
…まぁ、時既に遅し、だとは思いますけどね。
失った信頼を取り返すのは、大変に難しい。
(Vistaで失い、7で取り返し、8で見放されかけている)

反面、セキュリティは増しましたし、
グラフィカルでスマートな印象のOSにはなりましたけどね。
…まぁ、この手の「裏切り」をユーザが許すことができるかどうかが、
これからの課題になってくるでしょう。

<追記>
iPhoneやiPadはWindowsとは逆で、
「エンターテインメント用なのに、ビジネスでも使える。」
ここにユーザビリティという部分が認められると思います。
だから受け入れられている。
要は、ユーザを裏切っていないからですね。
ユーザサポート(主にアップデートのことをさしますが)が手厚い企業として、
ダントツのトップというのも、頷けます。

まぁ、Googleマップの件や、ディスプレイサイズ等の問題を除けば、
(要はジョブズの意志が介在しない決定のことですが)
信頼を勝ち得てきましたからねぇ。

ユーザの信頼や期待に応えること。

これが大事なのは、どんな会社でも同じです。
正直に真実を言うなら、ユーザ(特にビジネスユーザ)は、
使い易さ(やりたいことしたいようにできる)以外の要素を、
Windowsに求めていなかったのでしょう。
…まぁ、少なくとも今は(昔は違ったでしょうが)。

Windows Surface 32GB with Black Touch Cover (並行輸入品)
(WindowsRT、タブレット端末としてはかなりハイスペックなんですよね)

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