[体罰] 柔道体罰問題、山口香さんによる陰謀説について

女子柔道・園田隆二前監督の「本当の評判」

経緯として、女性週刊誌に「山口香さん主導による柔道界クーデター説」が取り上げられた事によるようです。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130207-00000301-jisin-ent

これを正しいと言い得るためには、考えるべき事、まぁいくつかあるでしょうけれども。
まず、訴えたのが60人もいる選手たちの中で15人しかいないということがキーポイントだと思います。

これをどう見るか。
15人も、ではなく、15人しか、です。
一般的な大所帯の部活動を思い浮かべてみると解ると思うのですが、集団というものは、
優遇される人、やや冷遇される人、その他多勢という具合に大別されると思います。
金メダルを取れるぐらいの実力を持った人は優遇されるでしょう(指導者には大抵自覚は無いですが)。
この場合、優遇というのは、いわゆる「応用的な練習」を受けるという事です。
精神論の部分や基本的な身体能力にはまず不安がありませんから、
より高い結果を得られるような指導を受けます。
一方、頑張っても入賞が期待できないような人は、
基礎的な力を身につけさせるために扱(しご)かれる傾向があります。
あんまり効果が期待できなさそう練習を反復してやらされたりします。
…でもそれは、各人の能力の底上げを考えての事なのであって、
別段差別を受けているわけではありません。

…会社や学校でも、同じですよね?
できる人にはより難度は高いけれども、
労力は減る(時間とかはかからない)任務や作業を与える傾向があると思います。
逆に、できない人にはそんな難しいことをさせても意味が無い(あるいは不利益を被る)ので、
絶対にそんなことはさせないはずです。

これらは、集団的な効率からいってもごくごく自然なことです。
しかし、後者の人は徐々に劣等感や屈辱感を味わう事となります。
…つまるところ、集団的な指導である以上、
このような差別が生じるのはある種当たり前、ということですね。

他の競技において、例えばフィギュアスケートのような、
コーチと1対1で接するような契約を結んでいる競技ではこのような事はおきえません。
また、外国などではほぼ1対1のような「契約的な指導」をしているところが殆どですから、
能力別による差別などはおきえません。当然、差別感を感じる事も無かったはずです。

例の、帝京大学出身で金メダルをとった方などは監督から愛情を受ける事ができたのでしょう。
つまりは直接的な指導を受けた事があるのでしょう。
だから訴えることなどなかった。必要が無かった。思いもしなかった。
一方、訴えた15人のうちの何人か(恐らく全員が全員体罰を受けた訳ではないでしょう)が、
体罰や中傷だと感じるような出来事があったのでしょう。それは確かだと思います。

けれども、彼女たちが言っていることが全て法的に正しいという道理ではないです。
法律は弱い者の味方ではないし、強い者の味方でもないからです。
差別というものはしている側は概して気づいていないものなのであって、
とりわけ柔道などの武道においては、
日常の業務(習慣的にしている事と認識してもらって結構です)においては、
ある程度の暴力の不法行為(傷害罪)は阻却(緩和、無効)されるので、
例え相手が不法行為だと見た(感じた)としても、外形として日常の業務に収まるのであれば、
それらの暴力は阻却事由に当てはまり合法となりえるからです。
そして、今回の事件では暴力行為、暴言と感じているのは選手たちであり、
それが他の選手や柔道家たちから観て日常の業務に当てはまるものであるならば、
それは暴力や暴言とはならず、指導や懲戒となり得るのです。

つまり、我々のような一般人が空手家が相手を殴り倒しているのを見て、
「あいつは傷害罪だ!」と言っても、それが他の空手家(専門家)から見て、
「あれぐらいなら俺たちはいつもやっているよ」と言えば、それは傷害罪とはなり得ないのです。
だから、とりわけ武道等の世界においては、合法、違法の判断は難しい判断となるのです。

…だと言うのに、マスコミや専門職でもない人たちがあーだこーだ並べ立ててもしょうがないでしょう。
というのが個人的な意見です。

また、山口香さんがこれらの陰謀の首謀者だとすると、
桜宮の事件を悪用し、一般人であるマスコミや世論を巻き込み、
柔道界を争乱に陥れた大悪人だと言えると思います(あくまで彼女が陰謀の主体であった場合)。

まぁ、個人的には例の15人が山口香さんを担ぎ上げたのではないか、と見ているのですが。
…要は15人の名前と経歴を見なければ、山口香さんの陰謀疑惑は永遠に晴れないのではないか、ということです。
そういった意味では、例の大臣は正しい。

反面、これらの陰謀説やら造反とする説が正しくなかった場合は彼女らを貶めていることになると思います。
一種の賭けです。では、どちらか。最終的には相手の名誉を毀損しているわけですから(現段階で)、
それらの行為を是とするなら、名前を名乗るぐらいの義務は果たしても良いのではないでしょうか。
…まぁ山口さんが首謀者だとしたら、それを必死に抑えつけるでしょうけどね。

女子柔道の歴史と課題
(その山口香さんの著書。…んーむ。)

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